院長コラム
DOHaD説からみた妊娠中の栄養について②ビタミンD
大阪市福島区で産婦人科、栄養療法をしている レディースクリニック THE NEW WAVES 福島・梅田 です。
本日はビタミンDの役割と妊娠中の重要性についてです。
ビタミンDはこんなに多くの働きをしています
ビタミンDというと「骨を強くする栄養素」というイメージが強いかもしれませんが、実はそれだけではありません。以下のような幅広い役割を担っています。
・骨の形成・維持
・血糖値のコントロール
・血圧の調整
・免疫機能のサポート・感染症への抵抗力
・細胞の正常な分化・機能の維持
・がん発症の抑制
妊娠中にビタミンDが不足すると、妊娠糖尿病・妊娠高血圧症候群・赤ちゃんの発育不全・
流早産・自閉症などとの関連が報告されています。

妊娠糖尿病との関係
ビタミンDは血糖値を調整するインスリンの働きをサポートする役割があります。
過体重・肥満の方や妊娠糖尿病の方はビタミンD濃度が低い傾向にあることが報告されています。
またビタミンDが不足すると脂肪がつきやすくなるという研究もあります。
ただし、ビタミンDの補充が妊娠糖尿病を予防するかどうかについては、まだ十分な研究結果が出ていないのが現状です。

妊娠高血圧症候群との関係
ビタミンDは血圧を調整するホルモン系(レニン・アンギオテンシン・アルドステロン系)に作用することがわかっています。
妊娠高血圧症候群の方はビタミンD濃度が低い傾向にあり、逆にビタミンDが低い方は妊娠高血圧症候群になりやすいという報告があります。
少量のビタミンD補充により、妊娠高血圧症候群の発症リスク低減と、34週より前の早産の抑制効果が認められています。

推奨摂取量
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区分 |
目安量 |
上限量 |
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妊婦・授乳中 |
9.0μg(マイクログラム)(360IU)/日 |
250μg(10000IU)/日 |
まとめ:葉酸・ビタミンB12・ビタミンDの3つが妊娠中の要
前回お伝えした葉酸・ビタミンB12に加え、ビタミンDも、赤ちゃんと母体の健康を守るうえで非常に重要な栄養素です。
この3つは、妊娠中の体の「遺伝子の働き方」にも影響を与え、赤ちゃんが将来病気になりにくい体づくりにもつながると考えられています(DOHaD説)。

大切なのはバランスです。
不足しても、摂りすぎても体に影響が出ることがあります。
サプリメントの選び方や摂取量については個人差がありますので、ぜひ当院にご相談ください。
※本内容は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の診断や治療を目的としたものではありません。
症状が気になる場合は、医療機関でご相談ください。
当院では、女性医師が在中しており、栄養療法にも力をいれています。
土曜日は第2・4週、日曜日は第3週に診療しております。
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