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COLUMN

院長コラム

排卵のしくみと整えるために大切なこと

大阪市福島区で産婦人科、栄養療法をしている レディースクリニック THE NEW  WAVES  福島・梅田 です。

 

前回は、排卵によって女性ホルモン(プロゲステロン)が分泌されることをお伝えしました。

 

排卵が起こるためには、脳・ホルモン・卵巣が連携して働く必要があります。

  

排卵の基本的な流れ

① 脳からのスタート合図 

脳の視床下部からGnRH(ゴナドトロピン放出ホルモン)がリズムよく分泌され、それにより下垂体からFSH(卵胞刺激ホルモン)やLH(黄体刺激ホルモン)が分泌されます。

 

② 卵胞を育てるFSH 

FSHの働きで卵巣内の卵胞が育ち、エストラジオール(エストロゲン)が分泌されていきます。

 

③ 排卵の引き金となるLHサージ 

エストラジオールが一定以上になるとLHが急上昇し(LHサージ)、排卵が起こる準備が進みます。

 

④ 排卵後のプロゲステロン 

排卵後は卵胞が黄体となり、プロゲステロンが分泌され、子宮内膜を妊娠に適した状態へと整えます。

 

⑤ 妊娠が成立しない場合 

ホルモン値が低下し、月経が起こります。

 

この一連の流れがうまくいかない場合、月経不順や不正出血などの症状につながることがあります。

参考文献:https://www.aska-pharma.co.jp/mint/womanhealth/hormon/

 

卵巣内で起きていること

 排卵はホルモンの指令だけでなく、卵巣内のさまざまな物質の働きによっても支えられています。 

LHサージにより、EGF様因子やプロスタグランジンなどが関与し、卵子の最終成熟や卵胞の変化が進みます。

 

この過程は「軽い炎症に似た反応」と表現されることもありますが、病的な炎症とは異なる生理的な変化です。

 

また、キスペプチンと呼ばれる物質も、視床下部からのホルモン分泌や排卵の調整に関わると考えられています。

 

排卵がうまくいくために大切なこと

排卵には、体全体の状態が大きく関わっています。 

例えば、

・食事量が少ない、エネルギー不足 

・過度な運動 

・強いストレス 

などがあると、脳が「今は妊娠に適した状態ではない」と判断し、ホルモン分泌のリズムが乱れることがあります。

 

このような状態は、機能性視床下部性無月経と呼ばれ、子宮や卵巣に明らかな異常がなくても排卵が起こりにくくなることがあります。

 

また、プロラクチン(授乳時に分泌されるホルモン)が高い場合も、排卵に関わるホルモン分泌が抑えられることがあります。

内服薬が影響するケースもあるため、必要に応じて確認が重要です。

 

さらに、多嚢胞性卵巣症候群 は排卵障害の原因として比較的よくみられます。

卵胞が十分に成熟せず、排卵に至らない状態が続くことがあります。背景には代謝やホルモン、遺伝など複数の要因が関与すると考えられています。

参考文献:https://www.aska-pharma.co.jp/mint/womanhealth/joseinobyoki/byoki04.html

 

まとめ

 排卵障害は「卵巣だけの問題」とは限らず、脳・下垂体・卵巣・代謝・栄養状態など、さまざまな要素が関係しています。

そのため、排卵を整えるには 

・栄養状態の見直し 

・無理のない運動 

・ストレスの調整 

・ホルモンバランスの評価(甲状腺・プロラクチンなど) 

・必要に応じた検査(PCOSなど)  

といった、全体的な視点が大切になります。 

 

月経不順や不正出血が続く場合は、排卵のリズムが乱れている可能性もあります。

 

※本内容は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の診断や治療を目的としたものではありません。

症状が気になる場合は、医療機関でご相談ください。

当院では、女性医師が在中しており、栄養療法にも力をいれています。

土曜日は第2・4週、日曜日は第3週に診療しております。

 

お気軽にご相談ご予約お待ちしております。