院長コラム
女性ホルモンの話
ホルモンが乱れてるせいで
吹き出物が出たり
不正出血がでたり
体調が悪かったり・・・
何かと責任を取らされている「女性ホルモン」ですがそもそも女性ホルモンってなんでしょうか?
乱れるってどういうことでしょうか?
どうしたら「整う」のでしょうか?
今回は女性ホルモンについて、掘り下げたいと思います。

女性ホルモンとは?
女性ホルモンとは、エストロゲンとプロゲステロンという2種類のホルモンのことをさします。
どちらも卵巣から分泌されていますが、いつも同じだけ出ているわけではありません。
月経の周期に合わせて変化しています。

女性ホルモンのリズムと、その司令塔
エストロゲンは主に月経の後の卵胞期から増加し、排卵期にピークを迎えます。
排卵を終えた卵巣には黄体が形成され、黄体ホルモン、つまりプロゲステロンが分泌されます。
妊娠が成立しなかった場合は、エストロゲン、プロゲステロンどちらも低下してしていき、また月経となります。
さて、なぜこのように、波があるのでしょうか?自ら変化しているのでしょうか?
じつは、女性ホルモンを分泌するのに指令を出しているホルモンが、
脳の下垂体から出ているのです。
FSH(卵胞刺激ホルモン)、LH(黄体刺激ホルモン)と呼ばれるものです。

排卵のスイッチはどこで入るのか
先ほどのグラフに、FSH、LHの動きを重ねてみると・・・
排卵期にもう一つ、大きな山がありますね。
LHサージと言われる動きがあります。この動きがあると、排卵するスイッチが入ります。
実はさらにこのFSH、LHを動かしている、上位ホルモンがあります。
GnRH、ゴナドトロピン放出ホルモンという、脳の視床下部から分泌されるホルモンです。
パルス状に分泌されており、その頻度や振れ幅によってFSHやLHの分泌が調節されています。
排卵期にはサージ状に分泌され、LHサージを誘発しているのです。
ホルモンはどうやってバランスを保つのか
では、さらにその上のホルモンもあるのでしょうか?
もう、ありません。
このGnRHの分泌を調節しているのが、じつは最初に出てきたエストロゲンになります。
エストロゲンの濃度によって、GnRH分泌が促進されたり抑制されたりしています。
つまりこの波を作り出しているのが、エストロゲン自身であり、お互いがお互いをコントロール、調節しているのです。
このシステムを、フィードバック機構といいます。
他のホルモン分泌調節にもこの機構は使われています。
人の体は、この調節によって、成り立っているのです。
「恒常性(ホメオスタシス)」の一つになります。

基礎体温でわかる体のサイン
基礎体温はご存知でしょうか。
女性は月経周期によって体温が低い時と高い時に分かれますが、その差は約0.5℃。
体感できないほどの微差です。
プロゲステロンが体温を上昇させる効果があるため、このような体温変化があるのですが、プロゲステロンがしっかりと分泌されるためには、どんなイベントが必要でしたでしょうか?
それは「排卵」。これがキーポイントです。
排卵期を自分で把握するために、基礎体温測定をしますが
排卵が自力で起きているのかどうか、その後にプロゲステロンが必要量分泌されているかどうかの確認につながります。
ホルモンの乱れのきっかけとなる「排卵の有無」について。
次回はさらに掘り下げて、お伝えしようと思います。