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COLUMN

院長コラム

卵巣腫瘍、卵巣嚢腫について

大阪市福島区で産婦人科、栄養療法をしている レディースクリニック THE NEW WAVES 福島・梅田 です。

 

前回は、子宮体がん、子宮内膜症についてお話ししました。

今回は卵巣腫瘍、卵巣のう腫についてです。

 

卵巣嚢腫について

卵巣はさまざまな組織でできています

卵巣はもともと2~3cm程度の臓器であり、子宮のそばに左右1つずつあります。女性ホルモンを分泌する細胞・卵子を育てる細胞・それらを支える細胞など、多種多様な組織が含まれています。

卵巣にできた腫瘍を卵巣腫瘍といい、腫瘍のもとになる組織から、大きく分けると以下の3種類があります。

・上皮性腫瘍

・胚細胞腫瘍

・性索間質性腫瘍

また、悪性度によって良性・境界悪性(中間型)・悪性(卵巣がん)に分類されます。

これらの診断は病理検査結果、つまり手術で摘出して顕微鏡で組織の確認をして、確定診断となります。

参考文献:卵巣がんについて

 

意外と多い!卵巣腫瘍の発生率

女性が一生のうちに良性~悪性含めて卵巣腫瘍が発生する確率は5~7%とされています。初期はほとんど自覚症状がないため、検診や妊婦健診で偶然発見されることも少なくありません。

卵巣がんは見つかりにくく、気づいた時には進行しており、子宮頸がんや子宮体がんより悪性度が高く、予後が悪い(治療して治る見込みが低い)ことが多いです。

だからこそ、定期的な検診が大切です。

 

種類別の治療方針

🔹 良性の卵巣嚢腫

小さければ経過観察が可能です。

・機能性嚢胞:自然に消えることがあります。

・奇形腫(脂肪・髪・骨などの成分がたまる嚢腫):自然には小さくならないため、大きい場合は手術が必要です。

・卵巣子宮内膜症性嚢胞(チョコレート嚢腫):ホルモン治療(低用量ピルやジエノゲスト、疼痛が強い場合はGnRHa療法)が効果的です。ただしサイズが大きくなるにつれてがん発生リスクが高まり、茎捻転や破裂も起こる可能性が出てくるため、手術が必要になることがあります。

🔹 境界悪性腫瘍

両側の卵巣と卵管、子宮、体網(胃と大腸の間にある膜)を手術で取り除く方法が一般的です。

🔹 卵巣がん

進行度に応じて、子宮全摘術・両側卵巣卵管切除術・リンパ節切除・大網切除などを組み合わせた手術が行われます。手術後はほとんどの患者様が化学療法(抗がん剤治療)が勧められます。進行度によって抗がん剤の追加などもあります。

 

緊急性が高い3つの状態

良性の卵巣嚢腫を指摘され、経過観察中でも、突然緊急事態になることがあります。

以下の症状が出た場合はすぐに救急病院を受診してください。

⚠️ 卵巣茎捻転

卵巣を支える靭帯や卵管がキャンディのようにねじれ、急激な強い腹痛が起こります。時間が経つと血流が止まり卵巣が壊死してしまうため、迅速な診断と早期手術が必要です。

⚠️ 卵巣破裂

嚢腫が破裂して内容物がお腹の中に漏れ出し、急激な腹痛をきたします。こちらも緊急手術が必要になります。

⚠️ 卵巣感染症

血液を介して卵巣内に細菌が感染し、腹痛・発熱などが起こります。抗生剤で治療しますが、改善が乏しい場合は手術が必要になることがあります。

 

症状がなくても、定期的な検診を受けることが「卵巣検診」につながります。

気になることがあればお気軽にご相談ください。

 

当院では、女性医師が在中しており、栄養療法にも力をいれています。

土曜日は第2・4週、日曜日は第3週に診療しております。

 

お気軽にご相談ご予約お待ちしております。